寒中ワイナリ巡り

13、14日にかけてRussian River ValleyのワイナリでWinter Winelandというイベントがあり、一泊二日のワイナリ巡りを敢行した。なぜ敢行になるのかというと、北カリフォルニアではこの冬一番の強い寒気団が週末に押し寄せてくるからだ。とりわけ冷え込みの激しいSanta Rosaをまわる予定だったので心配したが、朝の冷え込みで車に霜が降りて真っ白になった他は特に問題なく過ごせた。氷点下二桁になるほどでもないし、ちょっと大袈裟?なきもする。まあ、それだけこのあたりは温暖なのだろう。前売りのチケットは土日二日で$30。組合に加盟しているワイナリならどこでもテイスティングができ、ワイナリでサーブしてくれる食べ物もすべて無料。これは結構お得かもしれない。

一日目の土曜日は、Papapietro-Peryという、Dry Creek ValleyにあるPinot Noirで名高いワイナリを最初に訪問。ここでチケットを見せてグラスをもらい、チェックインしたことを示すリストバンドをしてもらう。これを見せればどこのワイナリでも飲み食いできるわけだ。ここではSingle VinyardのGary's Pinotがさすがに美味しいが値段も張るため、泣く泣く試飲だけに留めた。スタートとしてはまずまずだ。

次に向かったのは、少し南下したところにある、Unti Vinyards。ここは、Syrahが有名で、前から気になっていたところ。最初に試飲したNew Releaseの2005 Barberaは、口当たりがよくて何の食事にも合う感じだ。それでもしっかりと腰があり、ふくよかさも最高。値段も手ごろで即購入決定。そのほかにもSyrah、Zinfandel、Petitte Syrahなども試飲。WinemakerのMark Untiさんとちょっと話が出来た。「Barberaはどんな食事にもあうよ。2005のVintageは少し寒かったけど2004よりも僕は好きだ。」と言っていた。小さなワイナリなので生産量は限られているらしい。いつもは予約ナシでは入れないところなので、ここに来られて良かった。ワイナリからの眺めもよくて、気持ちよくなってきた。


Healdsburgへ戻って昼食を取った後、Holdredgeというワイナリだった。最初はSaphire Hillを飲んでいたが、Holdredgeの方が旨い。Pinot NoirとSyrahは傑出していたので購入。ここでしか手に入らない、65ケースしか作っていないMaizie RoseというPinotは飛びぬけていた。少々高いがこれなら納得。ワインメーカーの人とも話が出来た。すごく気さくで、前にPinotを飲んだら美味しかったよと言ったら喜んでくれてた。Healdsburgの街中にあるためか、大賑わいだった。


次は、Pinot NoirがコンテストでGold MedalをとりまくったDavis Family Vineyardsへ向かった。といってもHoldredgeから道をはさんで反対側にあるワイナリなので歩いていける。やっぱりPinot Noirが美味しい。ラベルも渋くてかっこいい。これも安くはないけど買ってしまった。この日は絶好調でいくらでも飲めそうな感じがしていた。Davis Familyのテイスティングはこんなところ。


調子に乗って、J Vinyards & Wineryにも足を伸ばす。ここはスパークリングワインが美味しいので有名で、ワイナリの建物も洒落ていてきれい。でもちょっと落ち着かない感じ。特別メニューのスパークリングとPinotを飲む。Pinotにあわせたワイルドマッシュルームのスープが旨かった。ここはワインを楽しむというよりも、きれいな建物とディスプレイを楽しむところみたい。普段のTastingは立派な食事の値段を取るそうだ。まあ、記念に立ち寄ってみたっていうことで、次はFoppianoという、うって変わって庶民的なワイナリへ。一本$10のEnd-of-Vintage Saleが気に入って、3本購入。うわー、一日目にしてこんなにワインが。。。


とにかくこの日は絶好調で、全く疲れも酔いも感じなかった。仕上げは、Healdsburgにあるレストラン、その名もZIN Restaurant & Wine Barへ。ここも前から名前と場所は知っていたが入ったことはなかった。予約ナシにいってみたら、運良く二人席を取れた。しかし、その後30分もしないうちに満席状態になるほどの人気店だった。チキンのワイン煮込みみたいのを食べたけど、ワイン風味のソースがマイルドかつコクがあって、とろけるほど煮込んだ鶏肉にぴったり。グラスワインも飲んで満足。Pinot Noirを求めて彷徨った二日目はまた次回。