勘違い

広いインターネットの世界を彷徨っていると、思いもかけないものを発見することがある。週末、とある掲示板で大学時代の友人の名前を見つけた。20年以上も連絡を取っていない友人だ。本名かどうか分からないが、メールアドレスがあったので、メールを書いてみたらやはり本人だった。すぐさま返信があって「驚いた、久しぶりだなあ」ということで、ネットで再会したわけだ。

メールをちょっとやり取りしていると、突然ある文章にはっとしてしまった。それは、「今年は久しぶりにA君とB君の墓参りに行こうと思っている。」ちょっと待てよ。A君が??B君が亡くなったのはもう十数年前で知っていたけど、A君のことは知らなかった。このメールを読んで、すっかり沈んでしまった。RUSHの「Hero」の歌が頭から離れなくなった。「When I heard that he was gone, I felt the shadow cross my heart...」

A君のことは知らなかった旨返信を書いた。半日くらいしてから返事があった。緊張しながらメールを開くと、「今年は、久しぶりにA君と一緒に、B君の墓参りに行こうと思っている」っていう意味だよ、だってさ。な〜んだ、そうかー。そりゃそうだよな。ほー、安心したというか、助かったというか。。

しかしだなあ、日本語は難しいとあらためて思う。助詞一つでこんな解釈が可能になってしまう。英語では絶対こんな多義性は生じないよなあ、と思う。「今年は爺さんと婆さんの墓参りに行く」っていうとビミョウだなあ。もっとはっきり外人にも分かるように曖昧さを排除した日本語を書いてくれよ>友人。きっと「日本人ならこのくらいの解釈くらいしてくれよ」と言われちゃうだろうな。とにかく、勘違いでよかった。