木曜から週末にかけて

木曜日。Immigration関係の手続きで、健康診断が必要ということで、この日に病院へ。永住権のためのもので仕方なく行ったという感じ。そもそもアメリカに何年も住んでいるというのに、何をいまさらな感じがするのだが、まあ仕方あるまい。体重、身長、体温、血圧等を計った後、医者と面接。水疱瘡の病歴があるかどうか、また麻疹・風疹をやったことがあるかどうか、血液検査で調べるらしい。自分の場合、これらの記憶がまったくないので、すべて調べてもらうことになる。ツベルクリン反応の検査も必要で、日本人の場合ほとんどが陽性反応になるので、肺のレントゲン撮影が必要になるとのこと。この日は破傷風の予防注射を受けて、血液を採取して終わり。請求額は妻と二人で600ドル近く!「お金がかかるよ」と聞いていたので覚悟ができていたが、さすがに高い。

実はアメリカに来て注射をしてもらったのは初めてのこと。左上腕部に針が垂直に刺さるのを観てしまった。今思い出すとちょっとぞっとするが、思ったよりは痛くなかった。しかし何日か腕が張った感じがした。インフルエンザ予防接種を受けて病気になった人の話を聞いたことがあり、出来れば注射は避けたいと思っていたが、今回ばかりは仕方があるまい。

金曜日。SF Yoshi'sへMarcus Millerのライブに行く。素晴らしいステージで感動した。隣のいすに座ったおっさんも、オークランドのライブを観たらしく、「良かったよね」なんて話をした。Marcusのベースの音ばかりに気をとられてしまうが、他のプレイヤーも個性的で上手くサポートしていた。ハイライトはバスクラリネットを吹きながら、Marcusが客席に降りてきたとき。通路を歩きながら、こちらに近づいてくるではないか〜!これはもしかしたらと思ったとおり、通路側に座っていた妻の真横に来て演奏を続けている!暫し立ち止まってバスクラリネットを吹いてくれていたのだが、そのさまはまさに妻一人のために演奏しているかのようだった。1メートルもないような至近距離だったので、なんとバスクラリネットの生音がはっきりと聞き取れた。アンプを通さないその音は、暖かく人間味のあるものだった。少し枯れた感じもはっきりと聞き取れて、それはもう至福のひと時だった。また演奏しながらステージに帰っていったのだが、そのときに妻のいすを蹴ってしまって、「ゴメンネ」のサインを出してくれた。いや〜、もうこんなライブは観られないかもしれないなあ。

↓ファーストステージの後に気軽にサインをしてくれるMurcus様。


土曜日。再度病院へ。ツベルクリン反応の結果を調べる。妻共々陽性反応。二人とも左腕の検査部分が真っ赤になっていた。その部分の直径を計ってくれた看護婦さんは、「So pisitive」と言って笑っていた。日本人はこうなることを良く知っているからだろう。日本人があまりいない土地では、この反応を見て結核の治療をされたなんて話を聞いたことがあるので、日本人がこれでもかと住んでいるカリフォルニアでよかった。すぐに同じ病院でレントゲン撮影。血液検査の結果が出るまであと2,3日は掛かるとのことで、また来なければいけない。さっさと注射をしてもらって終わりにしたいと思っていたのに。。。病院嫌いとしては辛いところだ。

A'sは週末のシアトル2連戦で勝ち越し。今日は"King" Felix Hernandezに初黒星をつけて勝利。これからも何度も対戦しなければならない相手だから、今日の勝ちは大きい。Hernandezの苦手意識を払拭できたら言うことがないのだが。。。

San Jose Sharksはホームアドバンテージを生かせず2連敗。ピンチである。