Santa Lucia Highlandsへ

土曜日に、Second Annual SLH Winegrowers' Galaに参加した。これは、Santa Lucia Highlands(SLH)のワインメーカーが1年に一度集まってテイスティングをさせてくれる催しで、Paraisoワイナリの倉庫を開放して開催された。Testarossaにいったときにチラシがあったのをもらってきて知ったのだが、入場料が破格の$85だったので、直前までどうしようかと迷った。でもSLHに行くまたとない良い機会なので、思い切って参加することにした。結果的には、これが大正解だった。

Santa Lucia Highlandは、カリフォルニアにセントラルコーストと呼ばれる地域なのだが、実際はSalinas盆地の西側の山麓に広がるところ。家から2時間弱のドライブだ。PisoniやGrary's、Rosella's、Sleepy HallowなどのVinyardsはTestarossaでお馴染みで、どれも一流のPinot Noir葡萄をいろいろなワイナリーに提供している。どんなところなのか、一度は行ってみたいと思っていた。

開催地Paraisoワイナリーの入り口。

山の中腹からの眺め。天気が良くて気持ちよかった。

結構な人が集まった。もっと少ないんじゃないかと思って心配していたのだが。

高い入場料だけあって、お金持ちそうな人が多かった。それでも、どのワイナリーも気さくな感じで、アメリカならではの敷居の低さを感じさせる。↓この写真には、Gray Pisoniさんが写っていた。

どのワイナリーも上質のワインをこれでもかと注いでくれた。中にはグラスの3分の1程度まで注いでくれたり。ワインの値段を考えると、十分元を取れたんじゃないかと思う。念願のTalbottのPinot Noirを飲めた。シャルドネも最高だった。

飲むのに忙しくて食事はそれほど取れなかったが、気持ちよく過ごせた。

飲んだPinot Noirはどれも良かったが、印象に残ったものを挙げておく。

ここはGary'sとRosella'sの元締めのワイナリなのだが、一度も飲んだことはない。今回は、2006 Pinot Noir, Pisoni Vinyardを飲ませてもらったが、最初に飲んだせいもあるが、印象に残っている。スモーキーさがあって、2006とは思えない成熟ぶり。舌の上で柔らかく、喉では強く感じられる。色がもう赤というよりは灰色かかった紫のようで、特徴的。

かの有名なPisoni畑を有する。本家の2006 Pisoni Pinot Noirも芯の強いがっしりしたワインなのだが、それでも口当たりが良く、シルキーさがたまらない。それにしても複雑な味で余韻も長くて、さすが本家といった感じ。

今回初めて飲んだTondre。ここもいろいろなワイナリに卸しているので、自分のワインは300ケースしか作らないとのこと。Pisoniに負けないくらい複雑なのにとても飲みやすい。オーナーのJoeさんと暫し話をしたけど、とても実直で良い人だった。そのうちに、「これはまだボトルに入れて1ヶ月のものなんだけど」といって、2006のPinot Noirを飲ませてくれた。それが複雑さを出す前の、瑞々しくてビビッドで、フルーティさを前面にした素晴らしい味だった。リリースは今年の晩秋だそうだ。でもこれが飲めたのはラッキーだった。

どのワイナリーの人たちも気軽に名刺をくれた。

会場をうろうろしていたら、「Hey! You」と呼び止められて、びっくり。何とTestarossaに勤めていたナタリーちゃんにバッタリ出くわす。今は別のワイナリーに移ってOperationas Managerに出世したそうだ。

帰りは例によって妻に運転してもらった。飲みすぎてしまったが、楽しくて美味しい週末の一日だった。