El Grupo Live at Baked Potato 2/12

tshimura944032006-02-14

日曜日、LAのBaked Potatoというライブハウスに行ってきた。目的は、Steve LukatherがやっているユニットEl Grupoのライブを観るため。これのために、片道5時間半をI-5を降りてゆく。まあ、日本から行くことを考えれば楽だし、このユニットは前から気になっていたので、是非観ておきたかった。Baked Potatoに行くのはこれで3度目。あのGreg Mathieson Project Baked Potato Super Liveが録音されたライブハウスで、一部では聖地と呼ばれているところ。

LAに着くとそこは夏!これにはびっくり。ライブハウスの人とちょっと話したが、この時期こんなに暑いのはさすがに珍しいとのこと。同じカリフォルニアから来たのに、全然違う国に来たような錯覚すら覚える。

El Grupoの感想は、「えらいものを見てしまった」だ。こいつらは只者ではない。メンバーは、
Joey Heredia (Dr)
Oskar Cartaya (B)
Steve Lukather (G)
Steve Weingart (Key)
もちろん、Lukatherのギターは凄いに決まっている。これは説明するまでもない。彼は年齢を増すにつれ、ギターに深みが出てきたような気がする。「人生いろいろありますよ、そりゃ」ってな感じで歌っていた、と思う。KeyのSteve MeigartはPower Macを繋げていた。プログレッシブはフレージングが独特で面白い。そして速くてすごくうまい。白人はこの二人で、ソロの大部分を負担していたが、リズムセクションの二人はラテン系で、面白い組み合わせだと思った。特にDrのJoey Herediaのパーカッシブなドラミングとの組み合わせはなんともいえないグルーブを出していたともう。タッチ、ピッチ、フレージング、どれもパーカッショニスト?と思わせるものだ。それがLukatherの白人ロックとWeingartのプログレッシブさと絡んでくる。そいつがまたかっこよかった。
曲は、Birdland、Red Boots、Little Wingなどのカバー曲で、全5曲。BirdlandではGとKeyのソロの掛け合いで、GがBaked Potato Super Liveの1曲目"Pump"のキーボードテーマを弾いていて、それがかっこよくてツボだった。Red Bootsは途中で突如ラテンの曲になり、ドラムソロ(これが絶品)をやって、またいきなり曲の変拍子部分に戻ると言う、もう信じられない展開に「うわー!」となってしまう。

ライブが終わり、ライブ会場でしか手に入らないというCDを買った。それが上の写真。大満足のライブだった。これで終わらないのがBaked Potatoだ。CDを買うために外に出てみると、何とそこにはライブを見に来ていた、TOTOのドラマーであるSimon Phillips様が!この時ばかりはミーハーになってしまい、握手してもらいました。今月からのTOTOのヨーロッパツアー、頑張ってくださいね、Simon。えっ?ルカサーと握手はしなかったって?チャンスはあったけどね、ま、いいか。

翌日、Hollywoodを少しだけ観光してまたI-5を上って、冬のBay Areaに戻ってきた。Jeff Porcaroを生で観ることはもうできないけど、今度はSimonが出るときにまたLA Baked Potatoに戻って来たい。