シーズン終了/Santa Mariaへ

ALDSを突破したA'sだったが、ALCSでは良いところなくDetroitにスィープされてしまった。なんかあっけなくシーズンが終了してしまった。忙しかったこともあり、あまり試合を細部まで追っかけられなかったが、ALDSで勝って、自分を含めて気が抜けてしまったのかもしれない。

今シーズンは悪くはなかったと思う。若手とベテランのバランスがいい方向に出てくれた。シーズン途中で怪我人が続出しても、我慢をしていいゲームをしてくれた。来シーズンの戦力はどうなるか、気になるところだけど、また生きいい若手が出てきてくれたらいいなと思う。考えてみれば、シーズン初勝利のvs NYYとシーズン最終勝利のvs MINを観戦できたのはラッキーだった。

土曜日は、パワーさんが訪ねてきて、一緒にワイショップ巡りをした。途中、変なおにいちゃんに「いいワインを探しているの?」と話しかけられた。聞くと、彼はかなりの収集家らしい。「良かったら僕のストレージを見ていかない?」ということで、彼のワインストレージを見学に行くことに。最初は、「こいつだまそうとしてるのか?」なんて勘ぐっていたけど、どうやら大丈夫そうだ。Winebankという倉庫で、彼のコレクションを見させてもらった。アメリカ人のワイン収集家・投資家(?)ってこんな感じでワインを持っているのか、と参考になる。もうどれも物凄いワインばかりで、かなり自慢していた。パワーさんはそこで取引成立。何ともキミョーな体験をさせてもらった。

日曜日は朝一で出発して、Santa MariaのBien Nacido Vineyardsの一角にある、2つのワイナリ、Au Bon ClimatTantara WineryのOpen Houseというイベントに行ってきた。どちらのワイナリも一般には公開していないが、Tantaraは年に一度、Au Bon Climatは2年に一度だけ、Open Houseを催して、この日だけはワイナリに客を入れてくれる。そんなタイミングでアメリカにやってくるパワーさんは運のいい人だ。最もパワーさんが来るって言う話をして、「サンタバーバラに行きたいね」なんて話をしなかったら、きっと自分と妻だけでは行かなかったろうから、パワーさんに感謝しなきゃ。

Au Bon Climatはサンタバーバラを代表するPinot Noirのメーカーだ。ワイン樽の倉庫内で、ワインの種類ごとにいくつかテイスティングテーブルが出ていたけど、お目当てはやっぱりPinot Noir。全部で6種類のPinotをテイスティングした。これはPinotのテーブル。

いろいろな地方のPinotを飲んだが、どれも柔らかくて明るい味。中でも、Knox Alexanderと、Russian RiverのPinotが気に入って購入。だんだん混雑してきたので、このワイナリでサーブしてくれるランチを食べることにした。列に並んで待っていると、なんとワインメーカーのJim Clendenenが、自らワインを注いでくれている。ということで、私も注いでもらった。

「これは1997年に最初に作ったワインなんだ。そこの畑で採れた葡萄を使っているんだよ。」なんて、本人自ら説明してくれて感動!
外はこんな風景。

気分が良くなってきたところで、Tantara Wineryへ移動。ここもやっぱり小さな倉庫っていう感じだ。

ここでもPinotばかり飲んだ。ここのPinotはパワーさんに教えてもらって知ったのだが、どれもしっかりしていて、深みもあるし、色も濃くて、でも明るい味を残している。ここでは、SolomonとLa Collineの2本を購入。テイスティングの途中で、妻が座っていたテーブルに戻ると、隣のおばあちゃんと親しそうに話し合っている。聞くと、このおばあちゃん、ワインメーカーJeffのお母さんだそうで。Jeffがテーブルにきたときに、我々を「サンフランシスコから来た友達なのよ」と紹介してくれたので、Jeffとちょっと話した。ホント、いい人っていう感じで、こんなわけの分からない東洋人の変な英語も聞いてくれるし、あなたのPinot Noirは本当に美味しいと言うと、喜んでくれた。ワインに、作り手の人柄が出るのかもしれない。葡萄はきれいに実っていた。

Santa Mariaの暖かい日差しとワインで、すっかり気分が良くなってしまった。日帰りで忙しかったが、良い旅だった。