NOT Authorizedだってさ/RUSH Live

7月の上旬から見えることが分かった、とある有料TVチャンネル。先週からチャンネルを選択すると「NOT Authorized」と表示されて映らなくなってしまった。またしてもComcastの気まぐれか。楽しみにしていた番組が見られなくて残念だが、元からなかったのだから仕方がない。じゃあ今までのはなんだったんだ?リアルタイムで某国のニュース等を楽しめたのになあ。でも$25/Monthは高すぎる。

先週は、RUSHのライブがMt Viewであった。こちらに来てから3度目の生RUSH。日本では絶対に観ることができないライブの一つだ。R30のときよりも曲数は減った気がするが、Snakes & Arrowsの曲を中心に盛り上がったライブだった。たった3人のライブとは思えない圧倒的なパフォーマンス力と、ステージ上のスクリーン映像で、独自の哲学的世界を展開してゆく。ネットでセットリストを調べて、音源のない曲はiTuneで買い、iPodにPlaylistを作って何度も聴き込んだので、馴染みの薄かった曲も十分に楽しめた。

Neil Peartのドラムはやっぱり凄い。芸術的というか哲学的というか、悟りの境地に達している感がある。テクニックが凄いのは言うまでもないが、それを上手く曲の中で生かすかが問題なんだろう。今回じっくりと生で観て、彼の呼吸法がやっぱり凄いというか、絶対に乱れない呼吸。激しいドラミングや複雑な変拍子でも絶対に口を開けたりしないで、腹式呼吸をしているのかな。参考になる。

新譜のSnakes & Arrowsの演奏は、やっぱり受けが良くなかったが、自分的には非常に感銘を受けた。特に、「The Larger Bowl」という曲は、傑作の一つといってもいい。Pantoumという伝統的な詩の形式を用いていて、テーマも深い。ネットでいろいろ調べてこの曲の背景が分かったのも興味深い。スクリーンの映像も考えさせられる内容だった。また「Entr Nous」の歌詞もすごく良い。「The Way The Wind Blows」の演奏には本当に圧倒されてしまった。盛り上げ方が非常に印象的。

隣の席のオジサンや、後ろの席の若者たちは、ほぼ全曲歌っていた。小難しいRUSHの曲を合唱するなんてどうかしているが、この時ばかりは英語を母国語としている人がうらやましく感じた。でも、自分でも歌える「Mission」や「Subdivisions」なんかはライブの一体感が味わえてよかった。

難癖を付けるとすれば、演奏自体は素晴らしいのに、デジタルシーケンサーか何かを使って、実際に歌っていない(と思われる)ハモリやバッキングギターの音がインタイムで聴こえる時があった(特に新曲で)。意見が分かれるとは思うが、これはちょっとなあと思う。あと、変なにおいのする煙が漂ってきたのには参った。これってマ○ファナ?後ろの席の若者は、あまりにも騒ぎすぎて、前に座っていた妻の隣の席のおっさんにビールをかけてしまった。おかげで、こちらの席の床もビールだらけで、安い靴にビールが染み込んでしまった。こいつらも変な薬みたいなの飲んでいたかもしれないな。

セットリスト:
Limelight
Digital Man
Entre Nous
Mission
Freewill
The Main Monkey Business
The Larger Bowl
Secret Touch
Circumstances
Between The Wheels
Dreamline

休憩

Far Cry
Workin' Them Angels
Armor And Sword
Spindrift
The Way The Wind Blows
Subdivisions
Natural Science
Witch Hunt
MalNar
Drum Solo
Hope
Summertime Blues
The Spirit Of Radio
Tom Sawyer

アンコール:

One Little Victory
A Passage to Bangkok
YYZ

今後のライブ予定
Lee Ritenour @Yoshi's - 8/17あたり
Eric Johnson @The Great America Music Hall SF 9/17
Robben Ford @Yoshi's - 9/末